目視検査には、ルーペ、カメラ、顕微鏡、色の比較チャート、測定器具など適切な検査器具やツールの用意が欠かせません。ここでは、各器具の主な用途と特徴を解説していきます。
用途:小さな部品や微細なディテールを観察するために使用されます。
特徴:レンズが付いた手持ちの拡大鏡で、視覚的な評価を向上させるのに役立ちます。
用途:製品や部品の外観を撮影してデジタルデータとして保存することで、検査結果を文書化するのに使用されます。
特徴:高解像度のカメラを使用し、検査員が見逃す可能性のある微細な欠陥を確認するのに役立ちます。
用途:極めて微細な部品や表面を詳細に観察するために使用されます。
特徴:高倍率のレンズや照明装置が組み込まれており、微細なディテールや欠陥を見逃さないようにします。
用途:色の一貫性や一致を確認するために使用されます。
特徴:色の基準となるチャートを備えたツールで、色調や彩度の差異を目で確認するのに役立ちます。
用途:寸法や形状、位置などを正確に測定するために使用されます。
特徴:キャリパー、マイクロメーター、高さゲージなどが含まれ、製品が規格に準拠しているかどうかを確認します。
目視検査における照明の調整は、品質管理や検査の正確性において極めて重要な要素です。照明の調整に関する用途と特徴は以下の通り。
用途:目視検査での最も基本的な要素の一つであり、明るさの調整は検査対象の詳細や欠陥を視覚的に際立たせます。
特徴:照明の強さや光の方向を調整することで、不良部分や微細なディテールがよりはっきりと見えるようになります。
用途:照明の角度を変えることで、表面の凹凸や欠陥が異なる角度から観察され、見逃されやすい箇所も確認できます。
特徴:斜めからの光で影を作り出すなど、異なる角度からの照明を用いることで、表面の状態をより詳細に視覚化できます。
用途:特定の色相が問題の指標となる場合、照明の色温度を調整して欠陥をより明確に見分けることができます。
特徴:赤外線や紫外線の照明を使用する場合もあり、これによって通常の光では見えない欠陥や異常を検出することができます。
用途:照明の一様性が重要で、検査対象全体に均等に照明が当たるように調整します。
特徴:照明が不均一であると、部分的な影や光の偏りが生じ、正確な検査が難しくなります。
用途:照明による影響を最小限に抑え、検査対象の本来の状態を損なわないようにします。
特徴:適切な照明条件を見つけるために、検査対象に対する照明の影響を検討し、最適なバランスを見つけます。
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